ここ最近のスマートフォン&Bluetooth接続環境は?――DUN-GW冬の時代へ

先日、Advanced W-ZERO3[es]やらX01Tやらが発表されて、今なお盛況気味なスマートフォンの世界ですが、未だに「スマートフォンを定額状態でワイヤレスモデムに出来る」組み合わせが出ていないのが現状のようです。食指がいまいち動きませんねorz


PDAもしくはスマートフォンをワイヤレスモデム化したい場合には、いくつかやり方が考えられますが、主には


1.Bluetooth DUN-GWを使用する
2.Bluetooth SPPもしくはIrCOMMによるダイアルアップPPP&ルーティング
3.Bluetooth PAN&ルーティング
4.無線LAN&ルーティング


みたいな方法が挙げられます。1.は、そもそもスマートフォンにその機能があれば、何の苦労も無く繋げられるという天国的ソリューションです。が、Advanced es向けのMini USB BluetoothアダプタIMUB-01でも、このプロファイルはサポートされていません。最早意図的か?と思うくらいのサポートされなさっぷりですね・・・一番現実的なはずなのに。
2.は、スマートフォンにインターフェースがあるだけでは駄目で、PPPサーバ機能と、ルーティング機能が必要になります。Linuxザウルスであれば余裕ですが、PocketPC / Windows Mobileにその機能がある、とは寡聞にして聞きません・・・
3.も、あるいは可能らしいのですが、PANをスマートフォンがホストモードで形成した後、ルーティングを行う必要があります。これも2.と同じ理由で壁になります。
4.も、(以下同文)


というわけで、1.以外のソリューションは、スマートフォン本体の「ルーティング機能」の不足によって実現できていない、ということになります。
そこで検索してみると・・・


と言う感じで、あるところにはあるものですね・・・。IMUB-01も、PANプロファイルはサポートしているようなので、おそらくAdvanced esがPANのホストになる事も可能なはず(確証無し)
結論としては、「モデム(ルータ)化が出来る環境は既に揃っている」ということのようです。ただし、問題としては使い勝手でしょうか・・・。


実際接続をすると考えると、

  1. Advanced esをW-SIMでネットに接続
  2. PAN有効化
  3. DHCP起動
  4. DNS起動


という一連の手順をこなす必要があります。PANはサービス的に起動しっぱなしに出来るはずですが、常時ネットに接続状態を維持するのは、おそらく電池の消費その他諸々に悪影響は避けられません。この辺が自動化できれば、実用性の壁を越えられそうですが、果てさて?


#WX310Kも、Bluetooth接続手順には毎回ながらうんざりさせられてますが、上の
#方法だと、下手したらそれ以上にうんざりしそうな予感が(^^;;