PCSX、コンパイル悪戦苦闘中――PlayStation on Zaurus

先日からのお題です。当方の環境は、WindowsXP上にインストールされたCygwinLinuxアプリケーションの開発環境としては、若干特殊な部類に入るような気がします。かつて行ったザウルス向けQtopiaアプリケーションの環境構築では、こちらのページで丁寧に解説されていたので、何の心配も無かったのですが、いざマルチプラットホームのソースコードをビルドするとなると、未熟者な事を思いっきり自覚させられます。


なお、X11/GTKなどで必要となる開発用ヘッダ・ライブラリは、環境としてはほぼ共通なX/Qtのプロジェクトから頂いて来ました。pdaXromX/Qtでは、バイナリレベルで互換性があるらしいので、多分これで大丈夫かな、と(適当)


ライブラリを揃えたら、基本は、

  1. 環境変数の設定(ライブラリパス、コンパイラ、対象プラットホームを指定)
  2. プロジェクトに付属のconfigureスクリプトを実行
  3. make
  4. インストール(ディレクトリ構成作り)


という手順で大丈夫なはずなのですが、このconfigureスクリプトが曲者です。PCSX付属のスクリプトは環境を自動判定する様になっており、まずい事にその判定で誤解してくれるようで、事前の環境変数設定で、ARMのクロスコンパイル環境だと指定しているにも関わらず、configureの時点でx86向けに設定しなおされてしまいます。おまけに、ライブラリパスまで勘違いして、Cygwin付属のX11/GTKライブラリが使用されてしまいます。


そんな状況でも何故かコンパイルだけは通り、見事にpcsx.exeなるものが生成されています_| ̄|○
Cygwin+X11+GTK環境向け(??)の、謎なPCSXの出来上がりです。で、こんな物をザウルスに入れても勿論動くはずも無いので、何とかconfigureスクリプトを手直しする必要がありそうです。加えて、例のリコンパイラの部分もやはり何らかのネックになりそうです。たかが移植。されど移植。コンパイルしなおせばいいや、というほど簡単なものでは無いですね(^^;;;