たまには有用な情報を――iPAQ h2210での処世術

入手してからそれなりに活用しているh2210ですが、ただ使っていますというだけでは何なので、安定して使うためのTipsを少々。


h2210は、BluetoothとSDとCF、最初から3つの入出力インターフェースを持つ拡張性の高いiPAQPocketPC)です。ただし、一言で表現すると「虚弱体質の万能選手」という感じで、何も考えずにガンガン使うとあっという間に動作が不安定になります。実際に、WX310KGU-BT1を組み合わせてヘビーに使い始めると、嫌というほどその癖を思い知りました。ここで使えない、と断罪するのは簡単ですが、いくつか条件を設定してみて、不安定になる要因を抜き出してみました。

  • SDとBluetoothを同時使用すると、どちらかがおかしくなる:SDでの読み書きが停止するか、Bluetoothが通信不能になります。こうなるとリセット以外にはお手上げです。
  • Bluetoothをフルスピードで使用すると通信がおかしくなる:通信負荷が最大になる辺りで突如通信が停止して、復帰できなくなります。同じくリセット以外に手はありません。
  • メインメモリをアプリケーションの起動で満杯にすると、Bluetoothマネージャが勝手に終了する:こうなると、立ち上げなおしてもBluetoothは正常に復帰しません。やはりリセ(以下同文)
  • Bluetoothを通信状態にしたまま電源を落とすと復帰できなくなる:特にダイアルアップ通信をしたまま電源を落とすと、次に繋ぎに行く時に失敗する可能性が高くなります。
  • メモリーカードの読み書き時に電源を落とすと復帰できなくなる:基本的には大丈夫なようですが、特にSDがシビアなようです。たまに復帰に失敗してリセット直行へ。


上を踏まえて、具体的な対策としては

  • Bluetooth使用時は、メインのストレージはCFにする:CFで音楽を聴きながら通信しても安定します。CF内に地図データをおいたomaniでも大丈夫でした。
  • Bluetooth通信速度は、ダイアルアップで28800bps、GPSで4800bpsに設定:この程度であれば、通信負荷で落ちることは無いようです。ただ、ActiveSyncの速度は指定できないようなので、この時の負荷の高い通信は厳禁です。
  • メインメモリはこまめにチェックして、可能な限り開けておく:当たり前かもしれません(^^;; 特にPocketIEのキャッシュが罠ですね。知らぬ間に巨大化しています
  • 通信はちゃんと切断して電源を落とす:手間ですが、ドライバもしくはハードが未成熟だからしょうがないのかな、と・・・半ば諦め気味です_| ̄|○
  • SDはなるべく頻繁に使わない:自分自身では使用してませんが、SDIO系の拡張カードも微妙に地雷っぽいです。BluetoothとSDのI/O周りに何か爆弾を抱えてるんでしょうか?


という感じでしょうか。この対策を採ると、実はCF型のGPSを使うことが事実上不能になったりするので、h2210の性能が片手落ちになる感は否めません。その代わりにBluetoothで補うという感じでしょうか。かなり禁じ手が多いですが、気をつけて使ってあげれば、結構機嫌よく動いてくれるみたいです(^^