毎度今更のGranTurismo4――アーケードモード雑感

年末に入手したまま、帰省して寝かせておいたので、今頃始めてみました(^^ゞ GT4 prologueの頃に比べても、グラフィック面の完成度は上がり、素晴らしいものとなっています。GT3と同じPS2で、よくここまで・・・と思えるほどです。
質感を増した地面のテクスチャ、より自然になった車体への写り込み、被写体深度などの画面効果の強化など、細かく見ればキリがないですね(^^;; 画面そのもので言うと、描画時のダイナミックレンジを上げている印象があります。場面によって色がハレーション気味だったり、アンダー気味だったりと、光と影の表現が実写に近く、強めになっています。


と、色々驚きではあるのですが、結果的にGT3と天地がひっくり返るほど変わったか、というとそうでも無いので、次はPS3待ちになるのでしょうか。綺麗さに対する慣れとは恐ろしいですね・・・(^^;;;


ゲームプレイそのものに関しては、一番期待していたAIは正直言って幻滅でした(A-spec時)。コーナー時のライン勝負などお構い無しに、敵車は車体をぶつけてきます。初代の頃からこういった点はほとんど進化が無いですね。かつて、セガがアーケード/DCでリリースしていたF355チャレンジは、ライン勝負を真面目に行ってくれていただけに、無理な事では無いと思うのですが・・・。AIの進化は、専らAI同士が対戦するB-specに向けられたものなのでしょうか?


挙動に関しては、オンロードのサーキットを走る分には、確実に向上している様に感じられます。今回、整備が粗い為にアンジュレーションが強いコースといわれる、ドイツのニュルブルクリンクが収録されていますが、本当に時折ふらっと姿勢を乱され、冷や汗体験を十分に楽しむことが出来ます(^^


が、ラリーゲームであるRichardBurnsRallyなどと比較した場合、グラベル部分の凹凸の粗さはまだまだ不十分な印象があります。滑る車体をコントロールする楽しさはありますが、車体姿勢はほぼ進入時の決め打ちで大丈夫なため、緊張感に欠けます。また、一般向けという配慮からか、GTシリーズではフロントタイヤが完全にロックした際のアンダーステアも非常に控えめなので、その点でも気を抜いて楽しむ方向性になっていますね。あまりマゾヒスティックでもアレなので、これはこれでありかもしれません。加えて、荷重移動によって視点が大きく動くようになったのは嬉しい配慮です。


試しに、アーケードモードにて、ニュルブルクリンクNSX-R('02)で試走してみましたが、ラップタイムは8分36秒台。コントロールを失い、スピン一回で+12〜15秒程度ロストしているのですが、それでも実車では8分を切れる性能らしいので、まだまだです_| ̄|○ 少なくとも当分の間、こうやって実在のコースを延々とタイムアタックで楽しむ事はできそうです。