e830Wを触って見ました

実は、PocketPC機自体ほとんど使い慣れて無いので、何度も操作に失敗しつつちょこちょこいじってきました(^^;; 重量級(200g)と評される事もあるらしいですが、206gのSL-B500と、250gのSL-C760を使い慣れている立場からすると、特に気にはなりません。ただ、体質的にキーボードが無いのはやはり辛いようです。これは使い方のスタイルの問題なので、視認性の良い液晶でビューア主体で使うのが正解かもしれません。


ハードウェアの性能的には、個人的に十分満足なレベルに達しているように感じられます。例えばPocketIEは、VGAを得た事でレイアウトの再現性が格段に上がっています。速度もほぼC760のNetFront同様で、機能的な優位を見ればPocketIEに軍配が上がりそうです。ただ、タスクバーの太さが並ではないので、英語版e800ユーザーの方がされているような「リアルVGA」化は必須かもしれませんね。


気になったのは設定面です。無線LANBluetooth等の無線デバイスに関しては、WindowsXPSP2のように統一されたインターフェースを持っている訳ではなく、e830Wの場合は東芝独自の設定ソフトウェアが組まれているようです。これが曲者で、設定画面を見るだけでも、分かりにくい名称のワイヤレス関連ショートカットが3つもあります。無線LANBluetoothを完全に分割してあればまだ良いものの、無線LANBluetoothのLANプロファイルのみ一緒に扱われていたり、他のBluetooth設定も、デバイス探索から使用可能になるまでの流れがかなり分かりにくくなっています。


慣れていない当方にも当然原因があるのですが、同じく展示してあったiPaqh2210の方では、Bluetooth単体の設定項目が独立して存在しているため、デバイス探索→サービス選択→接続という流れが極めてスムースに行きました。h2210では無線LANが非搭載なため、シンプルなのは当然なのですが、高機能化と共に設定が極端に複雑化するのは避けて欲しいものです。


#こんな事を書きつつも、BluetoothをRFCOMMからいじらないといけないLinuxZaurusは、
#複雑以前の何をかいわんや状態だったりもします(^^;;;


設定に四苦八苦しつつも、SocketCSA+KX-HV200の組み合わせでBluetooth接続を行い(DUNではなく、BluetoothCOM7経由のモデム使用)、AirH"32kパケット通信によるダイヤルアップが可能な事を確認しました。CLIEのPEG-UX50やPEG-NZ90等とも接続可能な事を確認しているので、ヘイズ互換モデムとしてかなりの汎用性はあるようです。物理的にも金銭的にも煩わしい専用ケーブルがいらない、というのはありがたいですね(^^