PSPの連続使用時間は?――目標は8時間

先日、ゲームショウで見てきたPSPですが、昨日もちょっと書いた通り、

  • 光学ドライブUMDを駆動している
  • 高輝度で大型の液晶を使用している
  • 無線LANで通信対戦を実現している
  • 3Dゲームが前提なので、処理負荷が高い


と、PDA的に見るとかなり電池に優しくなさそうな印象があります。例えば、マイクロドライブを搭載して大容量バッテリーを搭載したSL-Cザウルスだと、おそらくもって2時間がいいところだと思います(どこかで試算されていた結果では、110分程度とか)。もちろん、専用機なのでこれよりもずっと洗練された形になるとは想像できますが、素人目から見るとチャレンジャーだなぁ、と思ってしまいます(^^;;


そんな事を考えつつWebを巡っていると、ITMediaPSPの消費電力に関する記事を発見。処理チップの消費電力は、動画再生のデコード時で500mWだとか。CPUから周辺のデコーダーチップ等まで含めての消費電力かどうかは分かりませんが、もしそうだとするとかなり優秀みたいですね。比較対照のPDA構成としては、こちらのPXA270に関する記事が参考になりそうです。PXA270の520MHzフルスピードにおける消費電力は747mW。グラフィックアクセラレータの2700Gはまた別勘定になるので、実際に全開処理をした場合は更に凄くなる事が予想されます。


ただ、ここでPSPがいくら優秀とはいえ、PDAと比べて一桁消費電力が少ない、と言うわけにも行かないようです。さらに明るさを要求される液晶に加えて、UMDディスクの駆動。あの大きさで、バッテリー容量はどのくらい取れるのでしょうか?


例えば、PSPに搭載するリチウムイオンバッテリが6.5Wh程度だとすると、8時間駆動を実現するには、システム全体の平均消費電力を800mW程度に抑えなければならない。バッテリを10Whにしたとしても、8時間駆動の消費電力は1.25W。重量を考えたら、おそらくこのあたりが限界だ。PSPの場合は、液晶ディスプレイと光学ディスク「UMD」ドライブでも電力を食われるため、チップの消費電力はぎりぎりまで抑える必要がある。


上の記事のこの部分を読む限り、かなり困難な気もしますが、期待する一人としては頑張って長時間駆動を実現して欲しいものです。


#それにしても、久夛良木氏は良くも悪くも技術畑な方のようですね。
#社長兼CEOという肩書きの割には、話している事の大半が技術分野のような・・・(^^;;
#経営の手腕は全く分かりませんが、常に技術革新を追う姿勢に対しては好感が持てますね。