SONY CLIE、最終機登場?――PEG-VZ90

以前噂になっていたのですが、ついに有機EL搭載CLIEの登場です。有機ELによる鮮やかな画面を利用して、静止画・動画鑑賞に振ったモデルのようですね。既に、一見してPalmどころかCLIEにすら見えない様相を呈しています。


が、大きさとしては270gと大容量バッテリー搭載のSL-Cザウルスに迫るクラスで、仰々しいスライド機構を持っている割に、キーボード非搭載という微妙な構成です。Bluetoothはなく無線LANCFカードスロット搭載で、どちらかというとUX50よりもTH55の機能強化機という位置付けみたいですね。有機ELの電力消費のためか、減光モードを使うか否かで大きくバッテリー持続時間が変わってくるようです。かなり苦労して省電力化を頑張ったことが想像されます。


総合的に、動画再生機であることを前面に押し出していますが、同じSONYの動画再生機であるHMP-A1とはどう差別化していくつもりなのでしょうか?95000円という価格を考えると、どう考えても大ヒットとはならない気がします。PalmOSを使うということだけがCLIEの存在意義になるくらいなら、それぞれのCLIEを思いきった専用機として、専用機同士の連携を目指すなどといった方向は無いものなのでしょうか?これではSONYの製品同士で潰しあいという構図しか見えないのですが・・・もったいない(^^;;;


#以前、PS2がそういう方向を目指していたという話を聞いたことがあります。
#今もなお、PS3で家庭標準コンピュータの道を狙っているのかもしれませんね。