燃料選定に失敗――ハクキンカイロの燃料は何がいい?

たまに暖かい日があったりして、もう春も間近だと感じますが、そう思ったとたんに寒くなりますね・・・。そんなわけで、未だに手放せない懐炉。先日まで使っていた燃料のスノーピーク・ホワイトガソリンが底を尽きたので、冬最後の燃料と思って、買い足しをしてきました。


無難に考えるなら、コスト&使用実績のあるホワイトガソリンですが、趣味ならば、果敢にチャレンジしてこそ。というわけで、ネット上で評価の分かれていたタカビシ化学製・NTベンジン(リンク下部参照)を試してみることに。ハクキンのライバル製品だったナショナルカイロの指定燃料ということもあり、使う分にはそう変わらないだろうと軽い気持ちで導入してみました。近所の商店街にある薬局で簡単に手に入るというのもポイントです。


が・・・今まで当たりを運よく引いていたことを自覚_| ̄|○
あまり温かくならず、直に当てないと熱が伝わらない上に、持ち時間は純正の8割前後。最近は暖かいからいいやと自分を慰めてますが、やっぱり寒いです(^^;;; 折角なので、懐炉の燃料で何が大事なのか?というのを妄想だけでちょっと考えてみました。

  • 持ち時間:これは1日中使い倒す人にとっては、案外切実です。ハクキンカイロ3Rは、標準で24時間持つのですが、きっちり24時間でサイクルが組めると、毎日一定の時間で補給が出来て便利です。基本的には、燃料の揮発性によって大きく変わってくるものだと思うのですが、一概にそうとも言えないようです。揮発性+火口での反応速度+隙間からの漏れが全体の消費速度を決めているようです。
  • 着火性:これは確実に燃料の組成によるものですね。基本的には、ライターオイル系はつきにくく、ガソリン・ベンジン系はつきやすいです。
  • 臭い:これは、上記の触媒反応で、反応しきれなかった分の燃料が漏れ出すことによって生じるというのは容易に予測できます。が、臭いの強弱はともかくとして、好き嫌いも同様かそれ以上に大きな意味を持つので、こればっかりは試してみるしかなさそうです。
  • 残渣:これは燃料の精製施設がいい所か悪いところか、という差が大きく出そうな部分ですね。石油以外の揮発しない残渣物が多いと、カイロ内の綿や触媒にダメージが行きそうです。また、ランタン用などで、水抜き添加剤などを加えてあるものも、あるいは悪影響があるのかもしれません(あくまで推測ですが)。


と考えると、たかが燃料でもなかなかに奥が深そうです。化学系を専門にしている人であれば、もっと詳細にチューニング出来るかもしれませんね。出来ない自分は、ひたすらに試行錯誤しかないようで(^^;;
今までの屍累々によって得られた個人的な評価としては、以下のような感じです。

  1. スノーピークガソリン :持ち○ 発熱○ 着火◎ 臭い○ 残渣○ コスト◎
  2. ハクキン純正ベンジン:持ち○ 発熱○ 着火◎ 臭い○ 残渣◎ コスト○
  3. Zippoオイル     :持ち◎ 発熱◎ 着火△ 臭い○ 残渣◎ コスト×
  4. シラカワ100円オイル:持ち◎ 発熱△ 着火△ 臭い○ 残渣? コスト◎
  5. NTベンジン      :持ち× 発熱× 着火◎ 臭い△ 残渣◎ コスト○


今までの燃料は一長一短の接戦でしたが、NTベンジン懐炉の実用性という意味では外れだったようです。シラカワ100円オイルは発熱が低めだと感じていたのですが、それよりも低く感じます。ただ、この燃料を使い切る頃には、おそらく暖かい日々が来ているはず(希望)なので、今後のチャレンジはまた来期になりそうですね。燃料と火口と冬の季節がある限り、一生物の楽しみになりそうです(^^