完全立体画像も夢ではない?――空中立体ディスプレイ

といいつつ、実はこれ、以前から発表されていたものの改善版だったりします。元々は20ポイント/秒でしか表示できなかったのが、今回の新型では、100ポイント/秒の勢いで何も無い空中に点で絵や字を表示できるようになっています。


その原理というのがまた豪快で、空中の任意の一点に高出力の赤外レーザー光を集中し、大気を励起させてプラズマ化、発光させるというもの。任意の一点の位置を制御するために、2枚のガルバノミラーと、可変焦点レンズを使用していますが、これらの高速制御が課題のようですね。レーザーそのものの応答性は高いので、機械可動部分であるこれらをどの程度早く正確に動かせるかで、今後の性能も決まってきそうです。


個人的には、励起光に色はつけられるのか?とか、安全性はどのくらいなのか?という所が気になります。このアプローチそのものでは、某スターウォーズに出てきたような立体画像はまだまだ難しいと思いますが、何も無い空間上に絵を出せた、という第一歩を踏み出せたという意味で偉大なディスプレイかもしれません。自分もいつか、世間を驚かせるようなこんなものを作ってみたいですね。