あんな携帯、こんな携帯――逃避行動、その2
先日、知り合いのPHSの機種変更に付き合って電話屋さんに行ってきました。今、海外で使えたり使えなかったりする携帯電話があるようですが、DDIPocket愛用者の自分にとっては、何が何だか分かりません(^^;; 世の中に取り残されすぎるのも何なので、巷にあふれる携帯電話を、通信規格順にちょっと整理して見ました。
○第1世代(1G)
- アナログ携帯電話:AMPS、NMT、ETACS、国内ではHICAP/JTACS/NTACSが使われていた。国内サービスは既に終了。アメリカではAMPSがいまだに現役のところもあるらしい。
○第2世代(2G)
- PDC:日本国内限定の携帯電話規格。NTTDoCoMoのmova、旧au(TU-KA)、J-phone(現Vodafone)の端末がこれにあたる。9600bpsのため、音質・通信速度の点で現状では不満。
- PHS:元は日本国内限定の簡易携帯電話規格。DDIPocket、NTT-PHS、アステルの端末がこれ。エリアは都市部に限定されるが、32/64kbpsで高音質・高速通信が可能。回線多重化により128kbpsのサービスも行われている。最近では台湾・タイでもサービスを開始して、ローミングも可能。
- US-TDMA:アメリカ国内、中南米の携帯電話規格。
- GSM:欧州、一部アメリカ、中南米、アジア、アフリカ、中東等130ヶ国で広く使われている世界標準の規格。元々900MHz帯だが、1800、1900MHzなどの周波数も存在する。2つ対応をデュアルバンド、3つ全て対応をトライバンドと呼ぶ。SIMカードを使ってキャリアを切り替えられる端末が多い。たまにSIMロックと呼ばれる罠が仕掛けられている。9600bpsと通信速度は遅い。
○第2.5世代(2.5G)
- cdmaOne:アメリカ、韓国、日本等、アメリカ大陸とアジアを中心にして採用されている規格。通信速度は128kbpsと比較的高速で、国内ではauが採用。グローバルパスポートと呼ばれる国際ローミングも可能
- GPRS:GSM網によるデータ転送技術の規格。115.2kbpsと、そのままのGSMよりもかなり高速になっている。
○第3世代(3G)
- CDMA 1x:auが2002年4月から開始したcdma2000 1xMC準拠の規格。144kbpsの高速通信が可能。cdmaOneと同様国際ローミングも出来る。
- CDMA 1x WIN:1xにcdma2000 1xEV-DOの規格を追加する事で、下り最大2.4Mbpsの高速データ通信が可能な規格。1xと共にUSIMカードは検討されているが、現状auでのUSIM搭載端末は無い。
- W-CDMA:VodafoneのVGS、NTTDocomoのFOMAが採用したIMT-2000準拠の規格。cdma2000とはライバル関係にある。高速時144kbps、歩行時384kbps、静止時2Mbpsの高速通信が可能。USIMカードを用いており、端末の使い分けが可能だが、SIMロックが掛かっているため、VGS―FOMA間で異なるキャリアの端末使い分けは不可能。逆に汎用W-CDMA機にUSIMカードを刺して使う事は可能らしい。VGSではGSMとのデュアルモード機があり、VGS、FOMA共にUSIMカードを使って国際ローミングが可能。その他、NokiaやMotorola、SonyEricsson等から高性能なW-CDMA機が発売されている。
日本の国際携帯電話として強いのは、VGSのGSM/W-CDMAデュアルモード機のようですね。ただ、国内の端末ではほぼ全てにSIMロックが掛かっているらしく、どんなに優秀な端末でも、キャリアのサービス(含ローミング)以外で使うのを阻止している節があります。この辺はインセンティブとの兼ね合いですね。
#スマートフォンとして使うのであれば、最低限USIMが自由に使えないと困ります。
#日本のキャリアが、端末をちゃんと一人立ちさせてくれる日は来るのでしょうか?