GPSルート探索スクリプト「電猫」――立ち止まって考察と、妄想と

スクリプト自体は、もうちょっとデバッグ環境をそろえて、原因をきっちり特定してから煮詰めて言ったほうが良さそうです。もう一工夫すれば道筋が見えそうなのですが・・・。探索自体、もし最適な道が存在するのであれば、ザウルス上でも数秒〜十数秒以内で探索を完了することも分かってきました。現状は、月末まで根詰めて仕事しないといけないので、来月頭から開発を再開したいところです。


手持ちのGameProgrammingGems(高いけど為になる本です。ありがたいことに貰い物)によれば、A*アルゴリズムにおいて最も苦手とする(時間が掛かる)のは、「ルートが存在しないことを証明すること」だそうです。現状では、移動コストの算出か、あるいは一見まともに見えるあの点群道路地図に問題があって、存在するかしないかギリギリの所で道を見つける場合が多いのかもしれません(実際、道が存在するはずなのに長時間かけて探索失敗と出ることもある)。


話は変わりますが、電猫のザウルス以外への可能性もちょっと考えてみました。Perlは各種環境に移植されています。当たり前ですがWin/Linux搭載のPCで動くので、電猫が出力するqpeGPS形式のトラックログを別のフォーマットに変換すれば、他のGPSソフトでの使用も可能になります。とはいえ、PCでは市販ソフトで高性能な探索機能がつくのが基本なので、フリーソフト向けと言うことになりますね。


まず思いつくのが、フリーソフトの世界でもっともポピュラーとも言われるカシミール3Dでしょうか。以前紹介したサイクロトロニクス研究室で、qpeGPSフォーマットをTRK形式に変換するコンバータが公開されています。手前でファイル出力部を書かなくとも、こちらのexeを同じフォルダ内に放り込んで、スクリプト内から呼び出してあげれば一発で大丈夫・・・・なのかな?(^^::


また、PcoketPCで良く用いられるGarmapCEと呼ばれるソフトにも機能付加できるとよいですね。こちらは、作成されたルートからナビゲーションを行える機能を既に持っているようですが、ルート作成機能そのものは未実装との事です。であれば、電猫との組み合わせでスタンドアロン化できれば幸せになれるかもしれません。PocketPCにもPerl移植されている様なので、スクリプト自体が完成すれば、それ程困難なことでもなさそうです。課題は使いやすさの改善でしょうか。まだまだ絵に描いた餅ですが、妄想は限りが無いですね(^^;;