AIRcable使用感――KX-HV200と繋いでみて

入手から随分長い時間が経ってしまいましたが、ようやく本来の通信用途で使用可能になったので、実際に持ち出して使ってみることにしました。
まず気がついた事としては、スロットがCF/SDとも使用可能なのはいいのですが、浅くしか刺さっていないので、何かに当たった弾みでAIRcableがすぐに外れそうな感じなのが不安です。一時的にでもポケットに入れたりするのがためらわれるのは、モバイル用途としてちょっとマイナスですね。


また、すぐ気が付くことではありますが、やはり青色LEDは明るすぎます(^^;;; LEDの上部分は透明な樹脂なので、ニッパーか何かで切断して(SL-B500対策)、何かを塗っておくくらいしておいた方が良いかもしれません。


ちなみに、クリティカルな方法で接続させてはいるものの、接続確立時の安定性はibCardをも上回ります。接続自体も勝手に切れる事はありませんでした。ただ、いつもよりも一呼吸データの転送が遅れる印象があったので、気になって転送速度を計測してみました。


計測条件:32kbpsパケット通信時scpファイルコピー(233KB)

  • ibCard :所要時間 73sec 3.19KB/sec
  • AIRcable :所要時間 99sec 2.35KB/sec
  • 直接接続※:所要時間 81sec 2.88KB/sec

※KX-HA10改造シリアルケーブルとCT-170TS使用ttyS0経由


直接接続がibCardよりも遅いのが謎ですが、とにかくibCardに比べて明らかに水を開けられています。と言っても、異常に遅い訳でも無いという微妙さです(^^;; この辺は設定によるチューニング次第なのでしょうか?たかが元が32kbps接続と言っても、速度への影響は馬鹿にならないようです。


次は通信時間です。私の通信環境では、

  • KX-HV200:連続使用9時間(公称)
  • BluetoothCSA:連続使用10時間以上(単3NiMH×4使用時)
  • SL-C760:連続使用7時間半(公称非通信時最長)


という感じなので、C760に追加するBluetoothバイスの消費電力が、通信時間を大きく左右します。ちなみに、

  • ibCard 駆動電圧3.3V/消費電流10〜60mA
  • AIRcable 駆動電圧3.3V/消費電流 5〜20mA


と、どちらも低消費電力で、特にAIRcableにアドバンテージがあります。今日は4時間以上通信状態にしていましたが(途中放置も含めて(^^;; )確かにibCardよりも電池の減りはちょっとだけ穏やかな印象がありました。SL-B500との組み合わせなら、もっと恩恵が得られそうです(そのままではキーボード開きませんが(^^;;; )


こうして見ると、Bluetoothカードを既に持っている人はわざわざ置き換えるほどのものでもありませんが、デバイスとしては中々の物だと思います。もっと簡易な接続法が確立するといいのですが・・・。


あと、実はSL-A300にはそのままでは繋がらない事を仕様書で確認しました(やさん、情報ありがとうございます)。ここまで使えるようになってきていただけに、残念です。SL-A300の筐体内で3.3V電源ラインをジャンパで引っ張ってきて、オプションポートの11番ピンにはんだ付けすればおそらく行けるとは思いますが、そもそも3.3Vラインがあるのかどうか自体分かりません(^^;;(SDメモリーカードのVdd端子はありますが、使って大丈夫なのか不明です)。速度向上といい、接続手順の改善といい、まだまだいじり甲斐がありますね。