続・地震に備えて――災害時の現実

今回の新潟中越地震では、死者30人、避難者10万人を越える大災害となってしまいました。被災されている方々にお見舞い申し上げます。


本震が来た時間、横浜の方に居たのですが、はっきりと大きい揺れを感じたので、直後にオンラインで地震情報を確認してみました。地震以外にも、台風や大雨等総合的に災害の速報をチェックできるYahoo天気情報は、定番かつありがたい存在です。新潟で震度6強という情報に驚いてると、一緒にいた知人の一人が、新潟に親戚がいるという事で、間接的ながら安否確認の為に携帯で電話しようとしていました。


が、繋がりません。新潟そのものではなく、埼玉への電話だったのですが、それでも回線のキャパシティを越えていたようです。当方のDDIPocketは、ユーザーの少なさからか大丈夫だったので使ってもらい、事無きを得ました。しかし、まず確実に新潟方面の電話は全滅だった事は、容易に想像できます。


デマによる二次災害を防ぐためにも、安否情報や災害情報の確認は必須なのですが、どうしても通信回線は途絶・パンクしがちのようです。携帯に限らず、PHSも勿論例外で無く、地震によって基地局が機能しなくなったり、回線のキャパシティを越えたりで、どの途同じ運命です。
地震災害時には、物理的に破壊されるであろう固定電話回線は当てにできません。となると、よりパンクに強い(と思われる(^^;;; )IP網に何とかして接続する方法としては、電池/発電機駆動の無線機でしょうか?同じような思考過程かどうかは分からないですが、世の中は広いもので、既に試みられている方もいらっしゃるようです。突き詰めれば、本気で災害対策として使えるのではないでしょうか?


未だに辺境の村などではIT化と無縁の所も多いとは思いますが、道路や回線の寸断で孤立した集落が実際にあった事を考えると、災害時に最低限かつ高効率のやりとりが出来る設備や手順は整備しておいて欲しいですね。