内燃機関に学ぶ――自転車

自転車には、小学校1年頃からずっと乗ってきているのですが、未だに学ぶことがあって驚きます。帰省中は車ばかりだったので、東京に戻ってきてやや久方ぶりに自転車で思い切って走りました。足が弱まっている分、登坂が厳しいかなと思ったのですが、時間をちょっと置いたおかげで新しくちょっとしたコツをつかむことが出来ました。


どんな事かというと、まず自転車のクランク部分を、ガソリンエンジンのクランク部分に見立ててみます。ガソリンエンジンの場合、クランクに繋がるピストンが上死点(時計12時の方向)に達した直後から力が発生するのが理想とされています(確かそのはずです(^^;; )。そのため火炎の伝播を考慮して、上死点に達する直前にプラグで点火を行うようになっています。


これを自転車に置き換えてみると、実は足が曲がって力を出しにくい上死点で最も力を入れるのが効率が良いと言うことになります。入れにくいと思いつつも早め早めに力を掛けて見ると、今までより軽い力でスピードが出る事に気が付きました。今までは上死点+90°〜下死点の間で力を掛けていたのですが、エンジンで言うと「進角」が90°ずれていたと言うことになります。ダンシング(立ちこぎ)では、特にこの事に気をつけないと、意味のない下死点で思いっきり踏み込んでいると言うことになりかねません。


と言う訳で、全体的な登り坂で、短距離(2.8km)ながら28.6km/hの平均速度が出せました。ただ、早めにこぐという事は、結局クランクを速く回す事に繋がるため、足の運動量は上がります。運動量は心臓のキャパシティに直結するので、自分なりの限界を見極めないといけないようです。運動不足気味の身体には辛いですね・・・


#って、自転車の世界では常識なのかも(^^;;