AIRcable Zaurus 仕様・セットアップ

◆セットアップ・技術仕様
AIRcableZaurusモジュール(AIRcable for Zaurus AIRcable CellConnect for Zaurus含)は、携帯電話とのBluetooth接続を可能にするものです。当ドキュメントでは、携帯電話との使用方法について概要を示します。携帯電話には種類によって差があります。例として、Ericsson T39とMotorola 270cを使用しています。


◆ザウルスコネクタのセットアップ
・モジュールをザウルスのクレードルポートに差し込んでください
・最初の差込時は、ペアリングが確立して無い場合には青いLEDはつきません。点滅している場合は、接続試行中です。


◆AIRcable Zaurus LEDステータス
重要:モジュール上にある青LEDは、ザウルス上のシリアルポートが初期化されて、接続が試行され始めると点灯します。そして、接続が確立されている間点灯し続けます。ザウルスの電源が切られると、Bluetoothのリンクが切断されると同時にオフになります。


◆各種モード
Zaurus AIRCableには、接続中モード、ペアリングモード、接続モードの3つのモードがあります。接続中モードは、他のBluetoothバイスとの接続試行時、ペアリングモードは、ペアリングする対象デバイスの検索時、接続モードは接続の確立時を意味します。


◆携帯電話とのペアリング
ペアリング時には、AIRcable Zaurusが検索可能な距離内に他のBluetoothバイスを持ち込まないでください。

ペアリングボタンは、Zaurusコネクタの底面部に隠れています。全てのペアリング情報を破棄したい場合は、クリップを伸ばしたものの先で5秒間ボタンを押し込んでください。青LEDがオフになったら、全てのペアリング情報が破棄されます。


モトローラ携帯電話では、menu->Settings->Connection->Bluetooth Link->Setup->Await Link
を選択します。

AIRcable Zaurusのボタンを5秒間クリップで押しっぱなしにすると、青LEDが点滅します。

AIRcable Zaurusが電話を見つけて、ペアリングを行うまで待ちます。ペアリング完了まで8秒掛かります。もし電話がペアリングを認識できない場合は、青LEDはより速く点滅するか、消灯します。もう一度ボタンを押し込んでください。

携帯電話側で、AIRcable Zaurusとペアリングのリストに追加するかどうかを聞いてきます。yesを選択すると、PINナンバーを聞かれます。1234と入力し、yesを選択してください。

重要:この一連の作業は、途中で中断したり、8秒を超えてボタンを押し込んだりしないでください

ペアリングが成功したら、AIRcableモジュールは携帯電話と接続しようと試みます。いくつかの携帯電話(モトローラなど)では、この接続はそのまま許可されますが、そうで無い場合はAIRcableを自動接続できるように設定する必要があります。


◆AIRcable Zaurusによる二重ペアリング
AIRcable Zaurusでは、二つの異なるデバイスへの接続が可能です。モジュール本体は、常にマスターとして振る舞います。つまり、常に他のBluetoothバイスを検索し、接続しようと試みます。
(11/9訳者注:意訳の勘違いかもしれませんが、これはスレーブとして、の間違いです。つまり、常に他のBluetoothバイスからの接続に対して待機しています)

最初のペアリングに成功した後、もしモジュールのボタンを短く押すと、再びペアリングモードに入ります。Bluetoothアクセスポイントや、AIRcable USBなどの他のデバイスを検索する事ができ、二つ目のペアリングが可能になります。


◆設定
重要:AIRcable Zaurusのペアリングしたデバイスには、優先順位を設定可能です。もし携帯電話が発見可能な状況でも、Bluetoothアクセスポイントを使用したいときなどに使えます。例えば、オフィスを出てアクセスポイントの接続が切れたあとは、自動的に接続先が携帯電話になります。この時、BluetoothアクセスポイントのPINコードは1234に固定しておく必要があります。


◆携帯電話との接続
注意:AIRcable ZaurusによるWindowsPCとZaurusとのシリアルインテリシンクと、Bluetooth携帯電話への接続は同時には行えません。もし同時に使用した場合は、OSがフリーズします。


GUIによるダイアルアップ
GUI上でダイアルアップ接続を行うことが可能です。最初に、ネットワーク接続ウィザードで赤外線ダイアルアップ接続を新規作成してください。電話番号とログイン情報を入力して、接続速度115200bpsを使用し、保存してください。

赤外線ポートからシリアルポートへ切り替える手段としては、/etc/ppp/peers/IRDAxxxのファイルを編集し、接続速度(115200)の前に/dev/ttyS0という記述を追加してください。

この後、地球アイコンが現れて接続が可能になります。


◆技術仕様
Bluetooth 1.1, class 2
無線周波数: 2.4 〜 2.483 GHz, 79 channels
接続速度: 115200 bps
無線利得: -85 dBm sensitivity
アンテナ発信パワー: As per Class II - 10 meters range
アンテナ Integrated PCB antenna
寸法 56 x 31x 11 mm
重さ: 7g AIRcable Zaurus module
稼動温度 0C 〜 +65C
サポートシステム: Sharp Zaurus SL5x00 and C7x0
最大消費電流: 5mA (no data), 20mA (at 115200 bps)
サポートBluetoothプロファイル: SPP, DUN and LAN.


◆バッテリー駆動時間
SL-5000Dでの使用時、通常のWiFiと比較して4倍のバッテリー持続時間があります。SL-5000Dでは、通常でフロントライト消灯時7時間32分の連続使用が可能ですが、WiFi使用時は1時間57分に低下します。AIRcable Zaurusでは、115200bps通信時でも20mA、非通信時には5mAという省電力のため、最低でも6時間30分の連続使用が可能です。SL-5000Dのバッテリー容量は950mAhであり、SL-5600等の使用時には約2倍の通信時間になります。